2017/03/28

[bc]アドレスのこと

技術ネタが切れてきたので、仕事でやってることに触れない範囲で、ときどきBitcoinのことを書いてみよう。
そういうときは「あ、ネタがないんだな」と思ってほしい。。。

今回は、Bitcoinアドレスについて書こう。
昔のBitcoinについてはあまり知らないのと、お金がかかる方のBitcoinを使ったことが無いので、。


ビットコインアドレスとは

読んでもらえばわかるので、これでおしまい、ではあんまりなので、もう少し細かいことを書くことにする。

「標準のビットコインアドレスは1で始まり」とあるが、そもそも標準ってなによ?というのが気になると思う。
Bitcoinはいろいろと仕様があって、アドレスについても決まりがあるのだ。

まず、お金になるBitcoinのブロックチェーンと、お金にならないBitcoinのブロックチェーンがあることは知っておいても良いだろう。
お金になる方は「mainnet」、お金にならない方は「testnet」と呼ぶ。
まあ、他にもあると思うが、主にこの2つだ。

「1」で始まるアドレスは、mainnetの方に属するアドレスである。
同じタイプでtestnetに属するアドレスは「m」や「n」で始まる。
だまされないように注意しよう。

 

その隣に「よりセキュリティーの高いマルチシグアドレスは3で始まる」と書かれている。
https://bitflyer.jp/ja/glossary/Multisig
うーん、その説明はどうよ?という気がしなくもないが、長く説明してもどうしようもないので、ここら辺が落としどころなのかもしれん。

まず、マルチシグのアドレスは「3」で始まるが、「3」で始まるアドレスがマルチシグとは限らない、というところがある。
http://chimera.labs.oreilly.com/books/1234000001802/ch04.html#base58
(すまん、日本語版もどこかにあったと思うが、見つけられなかった。。。)

リンク先に飛んで、スクロールさせていき「Table 4-1」を見てほしい。
Typeが"Bitcoin Address"が、さっき出てきた「1」で始まるアドレスの話だ。
"Base58 result prefix"に"1"と書いてあるのがわかる。
その2つしたに"Bitcoin Testnet Address"が"m or n"となっているのもわかるだろう。

で「3」だ。
これのTypeは"Pay-to-Script-Hash Address"と書かれている。
通称「P2SH」で、「1」で始まるアドレスが直接口座に振り込まれるようなアドレスだとすれば、「3」で始まるアドレスはスクリプトというプログラムに対して振り込まれるアドレスで、そのプログラムを解けないと振り込まれたBitcoinを使うことができないしくみになっている。
マルチシグも「n人のうちm人の署名がないと使うことができない」というスクリプトで表現するようになっているので「3」で始まるのだ。

これもtestnetで使うアドレスだと違う文字で始まる。
表に載ってないけど「2」のはずだ。
数字で始まるからmainnetのアドレス、というわけではないのだ。。。


ちなみに、Bitcoinはアドレスが分かると、そのアドレスに振込が行われたり、誰かに振り込んだりしたという状況がネットで確認できる。
いくつかそういうサイトがあり、私はBlock Explorerというサイトをよく使っている。
https://blockexplorer.com/

"Latest Transactions"というところが更新され続けていると思うが、これが振込の状況だ。
どれか1つクリックすると画面が変わって、いくつかBitcoinアドレスと額が出てくると思う。
左側にBitcoinアドレスが振り込む側で、右側のBitcoinアドレスが振り込まれる側だ。

よくあるパターンは、左側が1つのBitcoinアドレス、右側が2つのBitcoinアドレスかな。
Bitcoinは銀行の口座と違って、一部だけ支払うということをしない。
だから、誰かへの支払いがあると、残りはお釣りとして自分が使うBitcoinアドレスに振り込むことになる。
振り込んだのと同じアドレスに入れても良いのだけど、セキュリティ的によろしくないので、普通は別のBitcoinアドレスを作って、そこに振り込むだろう。

そういう面倒なことは、だいたいBitcoinの財布に当たるウォレットアプリがやってくれる。
ただ、信頼性のないBitcoinウォレットを使ってしまうと、勝手に別のアドレスに振り込んだりするかもしれないので、とにかく有名で安心できるものを選ぶようにしよう。

ここで自作のウォレットアプリを紹介できるとよいのだろうけど、全然そういうものを作る自信がないですな。
心配だったら、ハードウェアウォレットというネットから物理的に切り離したウォレットがあるので、そういうのがよいのだろうね。

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